5月1日にバンコクの上空でロシアの飛行機が晴天性乱気流に巻き込まれる事故が発生した。この乱気流の影響でシートベルトをしていない乗客が天井に打ち付けられるなどして乗客が27名、腕の骨を折るなどの怪我で病院へ搬送されたとの報道があった。怪我人の中に日本人は含まれていないようだ。乱気流後の機内の動画は騒然としていて、事故に遭った航空機はアエロフロート航空のモスクワ発バンコク行のボーイング777-300ER型機でバンコク到着する40分ほど前に乱気流(タービュランス)に巻き込まれた模様だ。
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ニュースによるとロシアのアエロフロートの旅客機は激しい晴天性乱気流に巻き込まれて、乗客が天井に打ち付けられるなどして27人の乗客が骨折などの怪我をして病院に運ばれた模様。何人かは既に病院を後にしているようだが、引き続き治療を続けている乗客もいるようだ。
なお、バンコクの大使館によると乗客に日本人がいたかどうかは未確認だが、怪我人の中に日本人はいないことが確認されている。一体なぜ乱気流に巻き込まれる事態が起こったのだろうか?
ロシア旅客機 乱気流に巻き込まれ27人けが | NHKニュース
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乱気流直後の機内の映像
こちらがロシアの通信社がツイッターに公開した乱気流後の飛行機内の映像である。まるで大地震が起きた後のように荒れた機内は乱気流の壮絶さを物語っている。
Опубликовано видео последствий ЧП на рейсе Москва – Бангкок https://t.co/czqLGdk4Er pic.twitter.com/pDO2D9dY0J
— РИА Новости (@rianru) 2017年5月1日
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危険な晴天性乱気流とは?
乱気流とは英語で言うと「Turbulence」読み方は「タービュランス」だ。アエロフロートによると今回の乱気流は予測しにくい晴天乱気流(Clear-Air-Turbulence)とのこと。以前にもユナイテッド航空が晴天乱気流が原因で日本人女性の死亡事故となった危険な乱気流のようだ。晴天性乱気流とは雲のように視覚的兆候を伴わずに起こる乱気流のことだ。詳細は下記の引用を参照してほしい。
晴天乱気流(せいてんらんきりゅう、Clear-Air Turbulence : CAT)とは、雲のような視覚的な兆候をまったく伴わずに起きる気団の不安定な移動である。「エアポケット」と呼ばれることもある。
(中略)
この種の乱気流は、航空機の航行には危険な存在である。風速や風向が急激に変化することで、航空機の翼で生じる揚力が急速かつ予測不可能に変化し、激しい揺れが起きてしまう。旅客機が乱気流に遭遇すると、機内で乗客や客室乗務員が体を投げ出されて負傷することがある
Wikipediaより
シートベルト着用のアナウンスはされなかった
晴天性乱気流は予測が困難な為、シートベルト着用のアナウンスがされなかったようだ。シートベルトサインが出ている時は元より、そうでない時もシートベルトを着用することの重要性を感じさせる事件となった。乱気流のエアポケットに入ると機体は急激に降下し、シートベルトで体を固定していない場合は天井に叩きつけられるということだろう。
頭ではなんとなく解っていた。シートベルトをしないジェットコースターの急降下のようなものだろう。ただ僕は今まで飛行機が大きく揺れたらどこかに捕まればよいと考えていたが、今回の乗客の女性へのインタビューでは「座席にしがみつくことはほぼ不可能だった」という内容が明らかになった。空の上の乱気流は僕のような素人が思うよりもずっと危険なものなのだろう。
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乱気流は回避するのがルール
素人が想像するよりもずっと危険な乱気流についてはこのような記述がある。基本的には熟練のパイロットがウェザーレーダーという気象レーダーを使って乱気流を見つけて回避するというのが既定路線の様だ。但し今回の晴天性乱気流については発見が非常に困難だということだ。
今の時代になっても人間が経験を頼りにして危険を回避する必要があるという最新設備でも対応しきれないアナログな部分なのだろう。
乱気流は、通常、我々の生活の上では特に気になるものではないが、飛行機と乱気流は切っても切れない関係にある。
(中略)
機体への負担の軽減のほか、機内サービスや乗客の乗り心地といった快適性、前記の通り乗客・乗員の身体・生命に影響を及ぼすため、パイロットが前方に乱気流があることを発見したときは、可能な限り回避しなければならない。また、他の航空機の早期の乱気流の回避につながる事から、乱気流に遭遇した航空機は、乱気流に遭遇した旨を当該管制空域の管制官に報告しなければならない。
Wikipediaより
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シートベルトの重要性を再認識
僕は普段機内ではシートベルトサインが消えているときは大抵シートベルトを外して過ごしていた。なぜって、その方が快適だからだ。しかし今回の様に突発的に強いインパクトを持つ乱気流に事故があることを知った今、これからはシートベルトを軽く緩める程度にしておく必要を感じた。
人類が空を飛ぶようになって100年とちょっと、僕らが大空に感じるロマンにはまだまだ人知では計り知れない危険が潜んでいるということを認識する事件だった。被害にあった乗客の一日も早い回復を切に願いたい。
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