日本が誇る伝統行事「成人式」、本来ハレの日である成人の日に振袖の着付け業者が計画倒産をしたというニュースが流れた。被害者数はニュースで報道されている限り100人程度はいる状況で4つの店舗のうち2つはもぬけの殻になっているという。
本社に電話しても経営陣には連絡がつかないという状況から、これは間違いなくある種の計画倒産だろう。僕はふと、昨年起きたてるみくらぶの計画倒産を思い出さずにはいられなかった。
一体、人間は性善説で生きていけるのか?それともいわゆる性悪説で生きなければならないのか…この手の詐欺事件が起きる度にそんな思が頭をよぎっている。
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目次
1月8日成人式当日に振袖業者が消息不明
2018年1月8日、新成人を祝う成人式の日に計画倒産をした大バカ者が現れた。記事によると「2日前までは連絡を取れたのに…」という話も伺える。
周到な詐欺や計画倒産なのか?それとも突然の夜逃げなのか?いずれにしても状況からして弁済は絶望的ではないだろうか。
成人式当日、振り袖業者が突然行方不明に
成人の日の1月8日早朝、多くの新成人が依頼していた振り袖販売やレンタルを手掛ける業者「はれのひ(harenohi)」が突如閉店し、店側と連絡が取れなくなっているという被害報告がネット上で相次いでいる。
計画倒産した振り袖着付け業者「はれのひ」
「はれのひ」とは
公式サイトによると「はれのひ株式会社」(横浜市中区)は、成人式用の振り袖販売、レンタル、写真撮影、着付けなどを手がけている。サイトによると着物の幅広い品揃えや女性スタッフによるサービスを売りにしていた。2008年に創業し2012年7月末に初の直営店を横浜にオープンさせた。公式サイトには横浜みなとみらい店、八王子店、つくば店、福岡天神店と全国4店舗が案内されている。また、民間信用調査会社の「東京商工リサーチ」によると、他に、横須賀市と柏市にも店舗があるという。
新成人が被害にあった振袖で着付け業者は「はれのひ」2008年創業で2012年に初の直営店ということは、EC主体のベンチャーだったのだろう。リアル店舗を拡げるにあたり、固定費の負担増に耐え切れなくなったのではないだろうか?
この手の詐欺・計画倒産に共通するポイント
この手の詐欺事件や計画倒産に共通するポイントとしてあげられるのは、広告やサイトの作りが秀逸だということだ。技術の進歩によって、今では誰でもセンスのよい広告やECサイトの作り込みが可能になっている。
昔ならば新聞の3行広告がが関の山だった連中が、大手企業と肩を並べて勝負できる時代になっているのだ。市場経済が活性化されるというプラスの側面と今回のようないい加減な対応をする業者が横行するというリスクが同居している状態なのだ。
上記は計画倒産した「はれのひ」のサイトの画像だが、センス良く作りこまれて若い女性に対してキャッチーな作りとなっているのが解るだろう。
振り袖業者の計画倒産はてるみくらぶの詐欺事件を思い出す
今回の振り袖着付け業者の計画倒産は料金を払っていたり、着付けの時間が決まっていたりする点をみると、旅行業者のてるみくらぶの詐欺事件を思い出す。あの時もできるだけ早く入金させてから計画倒産するという悪質なやり口だった。
てるみくらぶの詐欺事件については下記のリンクに記事がまとめて入っているので参考にしてほしい。
振り袖業者は詐欺なのか?返金はあるのか?
今回の騒動で顧客に返金などがあるかどうかは、てるみくらぶの事件の時に弁護士さんに話を聞いてみた。結論から言うと絶望的で今の法律では限りなく難しいと僕は解釈せざるを得なかった。
詳しくは詐欺容疑で逮捕されたてるみくらぶの社長(年収3,360万円)は被害者に返金するのだろうか?弁護士さんに聞いてみたを読んでほしい。
てるみくらぶの時は海外での結婚式や家族との海外旅行を楽しみにしているという、人々の純粋な気持ちを傷つけた。今回も同様に一生に一度の成人式、つまり「ハレの日」を何の救済措置も取らずに台無しにした無能な経営陣達…現行の法律では難しいかもしれないが
彼らの人生にセカンドチャンスを与えてはいけない
僕は強くそう思う。
その他の計画倒産や詐欺事件
このブログでは今までいくつかの詐欺事件、もしくは詐欺に近しいと思われる事柄を記事にしてきた。自分の身内がオレオレ詐欺に遭った時の話はオレオレ詐欺の体験談を話そう。~家族が振り込め詐欺の被害者になった手口と被害額~を読んでほしい。
僕が実際にこの目で見た計画倒産についてはてるみくらぶの倒産に思う〜僕が体験した計画倒産のリアル、経営状態が良くても倒産する理由とは〜を読んでほしい。
情報弱者の叔父に忍び寄る、怪しいビジネスについては情報弱者のシニア層(高齢者)を狙うマーケティングが秀逸で容赦ないと感じた を読んでほしい。
まとめ:成人式の計画倒産から学ぶこと
今回の事件の被害額はおそらく多くて数十万単位だろう。被害者の方には申し訳ないがそれくらいで済んでよかったと感じる。後はその経験を経て、同世代よりもタフになってもらうしかない。
僕は身内が詐欺にあったこともあるし、自分が詐欺や犯罪に巻き込まれそうになったことを何度か経験してきた。そんな経験からひとつだけ学んだことがある。それは
自分(と家族)を守れるのは自分だけだということだ。
それが解ればどうってことはない。明日から自分や家族が見るもの聞くもの…全てを一度疑ってみるだけだ。
性善説ではなく性悪説を選択する、そして日本人が全員その習慣を身につければ詐欺の類は絶滅へと向かうはずだ。
「てるみくらぶ」も「はれのひ」も、まだ捕まっていないヤツらも含めて性悪説で判断するのだ。
さあ、みんなで奴らを撲滅しよう。
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こんにちは。ブログランキングからきました。本当に一生に一度の日が大変なことになって、取り返しがつかないですよね。