日本への旅行がブームの近年、訪日外国人の数は相変わらず増加傾向を見せている。日本への旅行はとても魅力的だという海外の反応を、僕の経験を交えて読み解いていきたい。僕の身近な海外の反応のひとつにFacebookでの日本の文化や旅行についての書き込みがあげられる。留学や仕事を通じて友達になったFacebookの友人は約500人、年に数回は誰かから「日本に行くよ!」と連絡が来るので、僕が訪日外国人の観光案内をする機会も増えた。
そうして何人もの友人の観光案内をしていて、僕はあることに気づいた。それは彼らは僕の気づいていない日本の良さを知っているという事だ。
そんな僕の海外からの友人達のお陰で、僕は常日頃気にしていない日本の深さをを知る事ができた。僕達日本人が当たり前だと思っているモノに、海外の反応が抜群に良いというお話だ。
僕にとって海外旅行と言えば、歴史的な建物やその土地ならではの美味しい料理などが思い浮かぶ。ところが外国人が日本に求めるものはちょっと違う部分が有ったりする。日本の文化に対する海外の反応は様々で浅草や築地、美味しい寿司屋を案内すれば満足するかと言うとそうでも無かったりする。
彼らは出身国によって違いはあるものの、観光地だけでなく、日本の文化に触れたがったりするのだ。例えばパチンコ屋の中に入ってみたり、渋谷のスクランブル交差点に立って動画を撮影したりのが分かりやすい例だろう。
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目次
訪日外国人数の推移は未だ衰えず
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/
インバウンドという言葉が定着して久しいが、直近5年間で訪日外国人数は増加の一途を辿っている。それだけ日本の文化や観光に対して海外の反応が良いのだろうと推測される。数字でみると2016年と2017年の4~6月の比較では未だ前年比116%の伸び率を示している。
4月だけでみても4年前と今年は2.79倍の開きがある。人数に直すと2013年4月は923,000人、2017年4月は2,578,000人と大きく違う。これは日本に対する海外の反応や観光地としての評価が大きく変わったと言えるだろう。もちろん、中国人観光客の増加が主な要因であるが、詳細なデータを見るとそれだけでは無いことも読み取れる。
様々な国からの観光客が増加している
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_tourists.pdf
少し細かい表になるが、日本政府観光局(JINTO)の資料で各国や国際地域別の訪日外国人数の月別年別推移を確認できる。詳細は資料を見て欲しいと思うが、2015年と2016年の累計では中国からだけではなく、ヨーロッパやオセアニアからの観光客も増えている。
国際情勢が複雑になる中で日本に対する海外の反応は様々だ。僕も海外旅行が大好きな人間として海外での日本の評価はとても気になる。そんな海外の反応を日本に観光に来た僕の友人達の反応から読み解いていきたい。
海外の反応その1:こんなに特殊なホテルは日本だけ?
スペイン人の友達が日本に来た時の事だ。待ち合わせ場所は新宿、僕達は数年ぶりの再会を果たした。会った時に彼はまだホテルにチェックインしていないのと言うので、一緒に行ってチェックインを手伝うことにした。
地図を見ながら辿り着いたホテルは繁華街の「カプセルホテル」だった。せっかくの日本観光にこのホテルでいいのか?と聞くと彼は満面の笑みでこう答えた。
「こんなに小さくて整理されたホテルは日本にしかない。僕にとって素晴らしい体験だ、ワクワクするよ」
そう言われて、ホテルのフロントで周りをよく見ると、そこには大量のスーツケースが並んでいた。僕達日本人にとっては場末感を感じてしまうカプセルホテルでも、海外の反応は「日本文化独特の特殊なホテル」とされて、日本を観光する時の目玉のひとつになっていたのだ。
海外の反応その2:思わず動画を撮るほどの迫力
僕の家にオーストラリアからウェスという友達が泊まりに来た時の事だ。寿司屋に連れて行って、畳の部屋に布団で寝かせてあげた。翌日になって観光に連れて行ってあげようとマンションの機械式立体駐車場に車を取りに行った。立体駐車場を見た時の彼の興奮度合は激しいものだった。
「すげええええ!!なんだこれは!?」
気がつくとウェスは夢中で立体駐車場の動画を撮っていた、帰って友人に自慢するの為だろう。基本的に土地が余っている自分の国の価値観からすると、狭い場所に7~8台の車がパズルみたいに収納されているところや、それが出てくる為に動く姿が迫力満点なのだそうだ。これも立派な日本の文化に対する海外の反応である。
海外の反応その3:この商品の代理店をやりたい!
次の話題もウェスの話だ。僕の家に泊まった彼はトイレから出てくると興奮していた。どうやらウォシュレットがとても気に入ったようだった。その後、ウォシュレットを何度使っても興奮が冷めない彼はこんなことを言っていた。
「ウォシュレットのオーストラリアの代理店をやりたいくらいだよ!」
後日、僕がオーストラリア旅行に行くときにウェスの家に泊まると、なんとトイレにウォシュレットが装備されていた。どうやら日本で経験した後にすぐ購入したらしい。但し、日本製ではなく「made in Korea」と書いてあったのはご愛敬だ。
ちなみに僕は留学時代、オーストラリア人のウェス(Wesly)とは色々と物語があった。その一旦を綴ったお話は英語を上達する為の大切な学び方を読んでほしい。
海外の反応その4:みんながハマる日本のアレとは?
日本のゲームセンターは世界的に見るとかなりレベルが高い。特にUFOキャッチャーの人気は相当なモノで、観光案内をしていて気がつくとUFOキャッチャーをしていたなんて事が頻繁にある。数百円でハイクオリティなぬいぐるみが取れる(かもしれない)というのは世界中で日本だけの文化なので、僕の海外からの友人はほぼ例外なくハマるのである。
試しに歌舞伎町のゲームセンターを覗いてみれば外人さんが沢山いるのが分かるだろう。海外旅行の際にゲームセンターのような所に行ったことはあるが、日本のひと昔前ゲーム機しか並んでなかった。日本のゲームセンターが輝いている、という海外の反応だ。
海外の反応その5:日本が誇る最新テクノロジー
台湾から来た学生3人組を東京観光に連れて行った時のことだ。浅草で食べ歩きをしたり、上野でショッピングを楽しんだ。他に行きたいところはないか?と尋ねるとその内の1人が少し恥ずかしそうにこう言った。
「実は、TENGAショップに行きたいんだ…」
TENGAとは男性専用の嗜好品だ。分からない読者の為に「男性が独りで使うモノ」と説明しておこう。ちなみに僕は使ったことがないが男性は商品名くらいは知っているメジャーな商品だと思う。
そもそもTENGAは怪しいお店の怪しいカーテンの奥に打っているイメージだった。ところが台湾の学生が言うには東京にはTENGAショップなるお店があるということだった。そんなお店、日本人でも知らないと思いながら僕はスマホで調べてみた。すると秋葉原にTENGAショップなるものがあるではないか…。
秋葉原への道すがら、台湾人の学生達は如何に台湾でTENGAが絶大な人気を誇るかを話してくれた。最新の技術と使い心地について、特にTENGA EGGという持ち運びに優れたシリーズがあって旅行の際にも邪魔にならずに持ち運べるそうだ。僕は只々、彼らのTENGAに対する知識と熱い思いに感心するばかりだった。
一応知らない人の為に紹介しておくが、これが台湾男子の間で流行っている日本の最新テクノロジー「TENGA EGG」だ。詳細は画像をクリックして確認してほしい。
そうして僕達はついにTENGAショップに到着した。場所は秋葉原のドン・キホーテの5階(だったと思う)。フロアの一角にTENGAショップが店を構えていた。そこはまるでTENGAのディズニーランドだった。学生達は思い思いに自分の好きなTENGAを手にして嬉しそうだった。彼らは台湾では手に入らない種類のTENGAをお土産を買って行ったのだった。
あとがき
日本の技術やプロダクトに対する海外の反応は極めて好意的だ。僕はいつも学生時代の英語の教授に言われた言葉を思い出す。その言葉とはこうだった。
「海外に出るということは、今まで以上に日本を知らなければならない」
遠い異国から胸いっぱいに夢を膨らませた訪日外国人の友達の日本への想いは、僕がハワイやヨーロッパに旅行に行く時のそれと何ら変わりはないのだ。だからこそ、いつまでも好意的な海外の反応を得られる国、ニッポンであって欲しいと思った。
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こんにちは
いつも楽しく読ませていただいております。
外国から来られた方は思いもよらぬものに興味を持たれているのですね~
温水洗浄便座ももっと海外に広まって欲しいです。
韓国以外の海外のホテルには無いので、いつも携帯用を持参しております。
energyさん
コメントありがとうございます。
携帯用、私の友人のオカちゃんが持ってました!海外のホテルに温水便座あると感動しますよね、分かります(*´꒳`*)