2017年5月7日、FIFAのウェブサイトでカタール航空がカタールW杯が開催される2022年までのスポンサー契約を結んだと発表された。ワールドカップ開催年までの契約金額は明らかにされていないが「one of the biggest sporting sponsorships in the world」(世界で最も大きなスポーツ契約のうちのひとつ)とカタール航空とFIFAのスポンサー契約については明言されている。
カタール航空と言えばスペインのサッカーチーム、バルセロナの胸元を飾るスポンサー企業だ。エミレーツ航空、エティハド航空と並び中東御三家と称されるエアラインのカタール航空。僕はJGC修行でカタール航空のビジネスクラスに搭乗した事がある。それも何かの縁として記事を書いてみたい。
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FIFAとカタール航空がスポンサー契約
FIFAのウェブサイトでは今回の契約についてこう述べている。
Qatar Airways is an ideal partner for FIFA as we prepare for the first-ever World Cup in the Gulf region, the 2022 FIFA World Cup in Qatar.
カタール航空は2022年に初めて中東地域で開催されるFIFAワールドカップ・カタールの備えて我々の理想的なパートナーであるとの声明がFIFAのサイトに掲載されている。
Today’s announcement builds on Qatar Airways’ sponsorship strategy with major sporting clubs and events around the globe, which includes partnerships with FC Barcelona and Saudi Arabia’s Al-Ahli FC, as well as with Formula E races in Paris and New York, and the UCI Road World Championships, most recently held in Doha, Qatar.
またカタール航空はFCバルセロナ(もうすぐ契約終了?)、サウジアラビアのアル・アハリといったサッカーチームやパリ、ニューヨークのフォーミラEのレース、最近ではドーハで開催されたUCIの自転車レースをスポンサードしているようだ。
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カタール航空の名物「バルサの機内安全ビデオ」
カタール航空に乗ったことがある人ならば解ると思うが、機内安全ビデオの作りが秀逸だ。メッシを始めとするFCバルセロナの有名選手が次から次へと登場して、機内安全の為のビデオとリンクする。シートベルトを締めたり、救命胴衣を広げたりとユーモア満載の機内安全ビデオだ。まだ見てない人は下の動画でチェックして欲しい。
Qatar Airways In-Flight Safety Video Starring FC Barcelona
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中東御三家エアラインとは?
航空業界で中東御三家と呼ばれるエアラインがあるのをご存知だろうか?ドーハを拠点とするカタール航空、ドバイを拠点とするエミレーツ航空、アブダビを拠点とするエティハド航空の3つの航空会社を総称してそう呼ぶのだ。
中東御三家については下記の記事が解りやすくまとめているので、興味がある人は読んでみて欲しい。
英語では中東御三家のことを「GULF AIRLINES」と呼ぶ。(GULFは湾岸という意味)
以前、ユナイテッド航空のCEOが中東御三家エアラインを「航空会社ではない」と揶揄して物議を醸したことがあった。それからしばらくして人種差別かと大きく報道された「ユナイテッド航空の乗客引きずり下ろし事件」が起きた時に真っ先に動画でやり返したのがエミレーツ航空だった。その時の内容は炎上中のユナイテッド航空に対するエミレーツ航空の反撃が秀逸な件を読んでほしい。
またユナイテッド航空の乗客引きずり下ろし事件に関しての記事はユナイテッド航空がオーバーブッキングで人種差別?を読んでほしい。
カタール航空のビジネスクラス搭乗記
僕は前にカタール航空のビジネスクラスを利用した事がある。もちろんその時も機内安全のビデオはFCバルセロナだった。おそらく人生で初めて機内安全ビデオを最初から最後までちゃんと見たと思う。
カタール航空のビジネスクラスはとても快適で、僕は忘れられない体験をした。日本ではあまり見ない男性のCAに最初は驚いたが、素晴らしいホスピタリティを受けて僕は長時間のフライトを楽しむことができたのだ。詳しくはカタール航空ビジネスクラス搭乗記を読んでほしい。
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カタールは変わろうとしているのか?
中東諸国では労働者というのは外国人労働者の事を指す。雇用主が外国人労働者のパスポートを取り上げて搾取するのが悪名高き「カファラ制度」だ。カタールが2022年のFIFAワールドカップ開催国に選ばれてからは奴隷制度だと国際的に多くの批判を浴びていた。
しかし2016年12月にカタールはこの悪名高き「カファラ制度」を正式に廃止することを宣言した。僕はこの頃にカタール航空のビジネスクラスに搭乗したので、非常に印象に残っている。下記の記事では実情は簡単には変わらないのでは?という問題提起がされている。
W杯控えるカタール、外国人労働者を苦しめた「カファラ」を廃止 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
中東で初めて開催するワールドカップに向けて、国家の威信をかけてFIFAのスポンサーとなるカタール航空、しばらくは目を離せない。
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