普段、僕たちが何気なく乗っている飛行機。
JALやANAと言ったフルサービスキャリアにばかり搭乗していると、当たり前のように感じてしまうことがある。
それは…飛行機内の清潔感についてだ。
最近ではLCCには乗らず、JALかANAに乗ることがほとんどなので機内が汚いということは基本的にはありえない。けれども僕がまだ若い頃、アジアの僻地で乗った格安航空会社の機内はお世辞にもキレイとは言えなかった。
そんな時に現役の客室乗務員と「機内の清潔さ」について話す機会があった。彼女はいつものように真っ直ぐな目で僕にこう言ってくれた。
美人CA「機内の清潔は私達、キャビンクルーが守ります」
今日のお話は「現役客室乗務員が語る、CA目線の機内清掃」について。飛行機好きなら一度は聞いておいたほうが良いお話と言える。
ANAが機内の「清潔さ」ランキングで世界トップに
世界の航空会社の清潔さを比べたランキングで、ANAがトップの評価を受けた。
これはスカイトラックス社が行う、機内の清潔さを比べた2018年ランキングで客室内のスペースやテーブル、カーペットやトイレなど複数項目について評価がなされているという。
今年の1位はANA、2位が台湾のエバー航空、3位が韓国のアシアナ航空で、以下シンガポール航空、日本航空、香港のキャセイパシフィック航空、カタール航空、スイスインターナショナルエアラインズ、中国の海南航空、独ルフトハンザ航空がトップ10入り。上位30社の大半をアジアの航空会社が占めている。
CNNより
と、CNNでもニュースになっていたが、ANAは堂々の1位でJALは6位と日本の航空会社が2社ともベストテン入りするという快挙と言えるだろう。
このランキング自体は40位まであるので興味がある人はスカイトラックス社の公式サイトで確認してほしい。
飛行機の清潔さランキングはこちら
飛行機内ってそんなにキレイだった?
僕が若い頃にアジアを旅している時、飛行機は決してキレイな乗り物ではなかったはずだ。
ボロボロになったシート、少し目を凝らせば落ちている何かのゴミ、一番堪えれなかったのは着陸した時に客室乗務員が一斉に撒き始める香りのするスプレーみたいなものだった。(あれは確かエアアジアだったと思う)
元々、アジアの空港なんて搭乗前から変な臭いがしていたから機内にはいっても気にならないというのもあったかもしれない。行き先によっては色々な臭いが交じり合っていたり、古びた機体はマガジンラックの部分にはゴミが貯まっているというイメージだったと思う。
それがいつからか、飛行機は清潔な場所へと変わっていった。それがいつからなのか、僕には解っている。それは…
JALやANAに乗るようになってからだ。
元々、貧乏旅行をしていた若い頃と今とでは航空会社を選ぶ基準が変わっている。
「少しでも安い旅」⇒「快適な旅」
このシフトチェンジによって、僕は清潔な飛行機にしか乗らなくなってしまったようだ。ふと、そんなことを考えていたら、自分もそういう年齢になったんだと妙に納得してしまった。
誰が飛行機内を清潔にしているのか?
ここでひとつの疑問が持ち上がった。
一体、飛行機内を清潔にしているのは誰なんだろう?
清掃スタッフ?それともCAさん?乗客のダイヤモンドおじさん…な訳はないので、JALやANAのスタッフであることは間違いないのだが、いまいち分からない。
分からないことは解る人に聞けばよいので、僕は友人の現役美人CAさんに連絡を取ることにした。ちなみにこのブログの美人CA暴露話というカテゴリは彼女の協力で成り立っている。幾つか読んでほしい記事のリンクを貼っておこう。
客室乗務員が語る「機内清掃」の秘密
美人CAの友人は今回も快く僕の取材に応じてくれた。
彼女はまず機内清掃は専門のチームがいることを説明してくれた。たしかに「ANA 機内清掃」でググってみると、公式サイトにANA系列の子会社による機内清掃の風景が紹介されていた。
そして彼女はこう語ってくれた。
美人CA「機内清掃のレベルが高いことがまず一番ですが、クルーも見えないところで頑張ってます」
来た!僕が好きなCAさんのお話だぞ…(・∀・)ワクワク
僕は平静を装いつつ、彼女に詳細を聞かせてほしいと伝えた。すると彼女のプロ魂を刺激してしまったらしく、すごい勢いで返事が返ってきた。
美人CA「お客様の眠っている間にさりげなく座席回りを綺麗にしたり(もちろん私物は触らない、立ち入り過ぎない範囲で)、毛布を整えたりスリッパを揃えたり、キャビンの臭いや空気感には気を付けたりはF・Cクラスは当たり前です。」
=====中略======
「Yクラスこそ、キャビンが雑然としないようにゴミ拾いやお掃除はフライト中ずっと意識しています。海外の航空会社だと化粧室は綺麗にしていても、ギャレーやキャビンは手つかずだからフライトの後半はぐちゃぐちゃではないでしょうか?」
あまりの勢いにほぼ彼女の言った通りに書こうとしたが、量が多いため幾分か省かしていただいた。とはいえ、日系航空会社の客室乗務員が機内の清潔さを保つことへの想いが伝わってくるではないだろうか?
続けて僕は彼女にこう聞いてみた。
僕「機内の清潔さはフライト後半で解るんだね?」
美人CA「はい、機内の清潔さは私達が全力で守っています」
(。+・`ω・´) キリ
男性読者の諸君、お解りになったか?フライト後半で清潔な飛行機はCAさんの努力によって守られているという事実から目を背けてはいけないのだ!
他の航空会社と清潔さを比較してみる
最後に彼女に他社の飛行機に搭乗したことがあるのかを問いかけてみた。
すると彼女は笑顔でこう答えた。
美人CA「他社に乗ると自社の素晴らしさを実感します、ウフフ♡」
おそらく普段は相当なプレッシャーの中で乗務に当たっているのだろう。自分たちはやるべきことを100%実行しているという自信が垣間見えた瞬間だった。
こうして話を聞いて、僕はJALとANAという日本の航空会社が2社とも、清潔さランキングでトップ10に入っている理由の一部を分かった気がする。
僕らが何気なく乗っている清潔で快適な機内はあくまでもJAL&ANA標準、きっと世界では日常ではないのだろう。
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