2018年7月4日、ANAが国内線113便の欠航を発表した。
僕が異変に気付いたのは夕方くらい、職場が妙に騒がしいな…と感じてからだ。
後輩を読んで何があったのか聞いてみると、原因はANA国内線の欠航通知が届いたとのこと。ネットで検索するとエンジン点検のために7月6日(金)より合計113便の欠航がニュースになっていた。
「え、ANA国内線が欠航?来週乗るぞ…」
来週、仕事でANA便に搭乗予定だった僕は、慌てて欠航便のリストで探すことにした。幸運にも自分の搭乗予定の便はリストにないことを確認して、安堵していると傍で当たりクジを引いてしまった後輩があたふたとANAのコールセンターに電話をかけていた。
既に7月12日(木)までに113便の欠航となる今回のANAの発表について、現在解っている最新情報を解説していこう。
目次
ANA(全日空)国内線、エンジン点検の影響で113便を欠航を発表
2018年7月4日ANAが国内線113便の欠航を発表した。
期間は7月6~12日の6日間、国内線113便の欠航は約21,000人に影響を及ぼすという。僕は職場の同僚から聞いて知ったが、既に下記のようにニュースになっている。
ANAホールディングス(9202.T)傘下の全日本空輸(ANA)は4日、6―12日の7日間に国内線113便を欠航すると発表した。英ロールスロイス(RR.L)製エンジンの点検に伴い、機材繰りができなくなるため。欠航は、振り替えのしやすい羽田空港発着の伊丹、福岡など10空港を運航する便。約2万1000人の旅客が影響を受ける。
ロイターより
ANA(全日空)の欠航に対する公式見解
ANAは公式サイト上に下記の公式見解を掲載している。
ANA 国内線の欠航等について
弊社は安全を最優先とし、ボーイング 787 型機の一部機材のエンジンの点検整備を進めてまいりましたが、
この度やむなく一部の国内線を⽋航とすることといたしました。
⽋航便の詳細は、下記のとおりです。尚、国際線の運航便には影響はございません。
ご利⽤のお客様にはご不便、ご迷惑をお掛けいたしますこと深くお詫び申し上げます。
※ANA国内線の欠航等について
原因はB787の「一部のエンジンの点検整備のため」とのこと。これはロールスロイス社のエンジンのことを指す。国土交通省から指摘があって点検を進めていたが、点検対象が拡大したことにより機材変更では対応できなくなった模様だ。
上記の画像はたまたま持っていたロールス・ロイス製のエンジン。ただし搭乗した機体はB787ではなかったと記憶している。
ANAの公式サイトに掲示されているPDFファイルには欠航の対象便・日時がズラリと並んでいる。対象路線は羽田空港を中心とする全国各地に渡り便数は全部で113便、およそ20,000人に影響があるという。
欠航の対象機体はボーイング787-8・9
今回の欠航対象の機体はボーイング787-8,9の合計202台となる。
欠航は国内線のみが対象となり、国際線には今のところ影響はないと発表されている。下記の記事に詳しく記述されているので記載しておこう。
ANAでは、6月に発出されたロールス・ロイスからの技術指示、国土交通省からの耐空性改善通報による技術指示を受け、ボーイング787型機のエンジンの点検を進めていた。点検の対象となるエンジン台数がボーイング787-9型機の66台に加え、ボーイング787−8型機の136台も追加となったことから、部品交換が必要なエンジンが増加したことにより、必要とする機材が不足したという。
※トライシーより
国内線の欠航便への振替対応、電話は大混雑
僕が欠航に気づいた夕方頃、職場は騒然としていた。今週から僕の所属する部隊は各々がミッションの為に日本全国各地に飛び立つ、いわば出張週間のようなタイミングになる。
その矢先にANA国内線が欠航するという発表があったのだ。
ミッションを果たせなければ評価に関わる。数字の達成度が評価の核になる営業部隊には、僕のように自分の搭乗予定の便が「欠航の対象」ではないことを確認して安堵する者もいれば、まさに当たりくじを引いてしまい途方に暮れる者もいた。
僕は当たりくじを引いた後輩に「すぐにANAに電話をかけて振替便を確保する」ように指示を出した。既にANAのコールセンターは大混雑でなかなか繋がらない。試しに僕もかけてみたが…
呼び出し音すらならない状況だった。
後輩は何度もかけ直し、「お待ちください」の状態で30分くらいは電話口で待っていただろうか?なんとか無事に振替便を確保することに成功したようだ。ちなみに振替は無料で行ってくれたとのことだ。
ちなみにANAのコールセンターは下記の案内となっているので、予約済の方は早めに連絡をしてほしい。
対象路線をご予約済みのお客様へ
対象便に関するお問い合わせは ANA 国内線予約・案内センター(0570-029-222)までご連絡下さい。
ご迷惑をおかけいたしますことを重ねてお詫び申し上げます。
今回のANAの発表の注意点
ANAの「国内線の欠航等について」という発表には注意点が存在する。
欠航の経緯や欠航便の詳細が記されたPDFファイルの一番下には、このように書かれている。
※7 月 13 ⽇(⾦)以降につきましては、現在精査中です。確定次第、お知らせいたします。
まだ続きがありそうな予感のする一文で締めくくられているではないか!僕の仲間は7月13日以降も続々と日本各地に散っていく。またそれ以降にこちらに帰って来る者もいるだろう。
もちろん航空機は安全が第一優先なのが常識なので仕方ない。ANA便に搭乗予定の方々は充分に留意してほしい。
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